コーヒーが冷めないうちに を読んだ
プルウトです。
実はこの本前から気になっていてついに読むことができました。
良かったので紹介させてもらおうと思います。買おうかどうか迷っている方の参考にでもなればと思います。
この本は全部で4つのお話で構成されています。
4人の女性たちが紡ぐ、家族と、愛と、後悔の物語。
4回泣けます。 と帯に書いてありましたが実際僕が泣いたのは1回でした。
それではどんな内容なのかざっと説明していきます。
- 舞台
フニクリフニクラという喫茶店。
この店のある席に座ると過去に戻ることができるんです。
こう聞いて
え?そんなの過去に戻ってなんでもできちゃうじゃん!
よくあるタイムスリップして現実を都合のいいように書き換えてハッピーになるお話なんでしょ?
と思った方。そんな甘くありません。
実は過去に行くためにはいくつかのルールがあるんです。
- ルール
- 過去に戻っても喫茶店に来たことのない人には会えない
- 過去に戻ってどんな努力をしても現実は変わらない
- 過去に戻るにはある決まった席に座らなければいけない
- 過去に戻っても座っている椅子から離れることはできない
- コーヒーがカップに注がれてからそのコーヒーが冷めるまでしか過去に滞在できない
とまあ、こんな感じのルールがあるわけです。
なので過去に行っても制限時間はあるしその場から移動できないし
なにをしても現実は変わらない。じゃあ何しに行くの?って感じなんですけどね₍笑₎
- 主な登場人物
〈喫茶店の従業員〉
時田 流 ₍この喫茶店のマスター₎
時田 計 ₍流の嫁。妊娠している。₎
時田 数 ₍流のいとこ。美大生₎
〈喫茶店の常連さん〉
平井八重子 ₍喫茶店の近くでスナックをやっている₎
清川二美子 ₍仕事命。バリバリのキャリアウーマン。₎
高竹 ₍看護師をやっている₎
房木 ₍いつも同じ席に座り旅行雑誌を読んでいる。若年性アルツハイマー。₎
〈その他のお客さん〉
賀田多五郎 ₍優秀なシステムエンジニア。清川二美子の恋人。₎
平井久美 ₍ある旅館の若女将。平井八重子の妹。₎
時田ミキ ₍時田計の娘₎
ワンピースの女 ₍幽霊₎
出てくる人達はこんな感じです。
- 第1章 恋人
バリバリのキャリアウーマン₍二美子₎と優秀なシステムエンジニア₍五郎₎の恋のお話。
五郎が自分よりも仕事を取りアメリカに行ってしまう。
二美子はちゃんと気持ちを確かめずに別れてしまったことを後悔し、過去に戻ることを決意する。
- 第2章 夫婦
看護師とアルツハイマーの男のお話。
看護師と患者の関係だと思っていたこの二人。実は夫婦。
アルツハイマーの夫に
妻としての自分だけでなく看護師としての自分も忘れられてしまう。
そこで喫茶店の店員から夫が妻に手紙を書いていたことを知らされ、それを受け取りに過去に戻る。
- 第3章 姉妹
家出した姉₍スナックのママ₎とその妹₍若女将₎のお話。
家の旅館を継ぐのが嫌で家出した姉を説得しに妹が喫茶店にやってくる。
しかしその帰りに事故で妹が死んでしまう。
そんな妹に会いたい一心で過去に戻ることを決める。
- 第4章 親子
フニクリフニクラで働くマスターとその嫁のお話。
二人の間に子供を授かる。だがわけあって嫁は娘に会うことができない。
一目でもいいから会いたいと願い過去ではなく娘のいる未来に行くことを決める。
読んでほしいのでそれぞれのお話について詳しくは書きませんが
僕は特に第2章の夫婦の話が感動しました。
- 感想
自分で勝手に思い込むのは良くないと思いました。
相手ときっちり話してみたりすると意外と自分が思っているのとは違うように考えてたり、こっちがただ力みすぎてるだけだったり。
とにかくどんなによく知っている人のことでも想像だけで相手のことを知った気になってはダメ。とこの本は言っているように感じました。
どのお話も心がホカホカしますのでまだ読んでない方はぜひ。
あなたの心の熱が
冷めないうちに
くそダセェェェェェーーーー笑
では。